AGAは男性型脱毛症と呼ばれている故に、男性にしか発症しないと思われている方もおられると思いますが、それは間違いです。
女性にもAGA(男性型脱毛症)は発症します。
今回は、30代以降の女性の薄毛の原因を探っていこうと思います。
女性の薄毛と男性の薄毛の原因の違い
これまで、男性の脱毛症の原因や対処法について様々な方法をこのサイトでのお伝えしてきましたが、女性には基本的にはAGA治療薬を使用した対策が出来ません。
それは、女性は副作用の影響を受けやすいからです。
具体的には、女性がプロペシアなどのフィナステリドを主成分とする治療薬を服用すると胎児に副作用が影響し、特に男児の場合は生殖器異常を引き起こす可能性があります。
例外として、これ以上出産を望まない女性に対してフィナステリドを処方する病院もあるらしいのですが、絶対に使用しないほうがいいです。
パートナーのいる方は、プロペシア使用中の子作りは慎重に行うべきです。子供に被害が及ぶ可能性があります。性行為をする場合も、薬が抜ける1ヶ月間は子作りをしないなどの配慮が必要だと思います。
また、男性の薄毛が主に男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の増加による脱毛が多いのに対して、
女性の脱毛は、加齢によるものや、更年期障害による女性ホルモンの減退、また妊娠時のホルモンバランスの乱れなどが主な原因だと言われています。
つまり、女性は女性ホルモンが少なくなることで、男性ホルモンの影響を受けて脱毛が始まることがわかってきました。
特徴としての違いもあり、男性は産毛があるのに対し、女性は産毛が無いことや、男性が髪の毛が育たなくなるのに対し、女性は生えてこなくなるなどの違いもあります。
今までは、薄毛の悩みは男性だけのものと言われていましたが、近年女性の薄毛の悩みを持つ人が急増しています。
(女性の薄毛悩み推移グラフ)
時代の変化により、男女共に薄毛に悩まされるようになってきたのです。
女性の薄毛対策に必要なこと
男性の脱毛症対策が男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することに対し、女性の脱毛症対策は女性ホルモンを増加させ安定させることが大切です。
では、なぜ女性ホルモンが減少するのか考えて行きましょう。
- ストレスや過度のダイエットによりホルモンバランスが崩れる
- 更年期や思春期による時期的なホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣、食習慣の乱れ
- 出産時の女性ホルモンの乱れ
このような原因が考えられます。出産時などは一時期的な脱毛ですので時間とともに治まる傾向がありますが、一度乱れたホルモンを整えるのはなかなか大変です。
日頃から生活習慣に気を使い、ストレスフリーな日常を保てるように努めましょう。
では、女性の薄毛の症状はどんなものがあるのか?また、そこから考えられる薄毛対策を考えて行きましょう。
- びまん性脱毛症 主な特徴として、分け目や頭頂部が薄くなり、頭皮が透けて見えてくる症状をびまん(一面に広がる)性脱毛症と呼んでいます。この症状が一番多く見られます。特に更年期前後に多く見られ、ホルモンバランスの乱れ、過度のダイエットによる栄養不足などが原因で起こります。
- 分娩後脱毛症 主に、妊娠後期の女性ホルモンの影響で、分娩後に毛周期が一旦休止期に入ってしまい脱毛が起こる症状です。分娩後脱毛症は、半年から1年程度で自然に回復すると言われていますが、高齢出産などの場合は回復が見込めない場合もあります。
- ひこう性脱毛症 主に、皮脂汚れやフケが毛穴を詰まらせることで起こる脱毛症のことをひこう性脱毛症と呼びます。頭皮が脂っぽいからと頻繁に頭皮を洗ったり、ゴシゴシと強く洗うことで逆に頭皮を傷めてしまい起こることがほとんどです。合成界面活性剤の少ないシャンプーを選ぶことや、優しく頭皮を洗うことが大切です。
- 牽引性脱毛症 主に、長い時間髪の毛を引っ張るような髪型を続けることで起こる脱毛症で、ポニーテールなど髪を強く引っ張ることで頭皮の一部が炎症を起こし脱毛することがほとんどです。髪型を変えることで対策ができます。
特に、女性の薄毛で悩まされるのが「びまん性脱毛症」と「ひこう性脱毛症」です。
このことが原因による脱毛症で対策の仕方を間違えている女性が多く見られます。では、それぞれの対処法を考えて行きましょう。
びまん性脱毛症の対処法
びまん性脱毛症は育毛剤での対策が一番効果的ですが、一般的に売られている市販の育毛剤ではほとんど効果が見られないと思います。
この育毛剤選びを間違えている女性が多いです。有名企業の育毛剤が効くわけではありません。広告費をかけて宣伝しているから売れているだけで効果と直結しているわけではありませんので、自分に合った育毛剤選びをすることが大切です。
売れてる育毛剤が万人に効果があるわけではないということです。
では、どの育毛剤を選べばいいのかと言うと、女性用ロゲイン2%が効果的です。
女性用ロゲインは女性の脱毛に効果があると、FDA(アメリカ食品医薬品局)に唯一認められた育毛剤です。
広範囲における臨床試験データと、数年間の消費経験により、安全で女性の脱毛に有効だと証明されています。
女性用ロゲイン2%
ひこう性脱毛症の対処法
ひこう性脱毛症の場合は、多くがフケ症だったり、皮脂の分泌に異常がある場合に起こる為、シャンプーによるヘアケアが大切です。多くの消費者は市販の石油系合成界面活性剤の使われたシャンプーを使用していますが、これは良くありません。
石油系の合成界面活性剤は安価な代わりに人体に有害な成分が使われています。
(詳しくはこちら⇒石油系合成界面活性剤の恐怖)
シャンプーは植物由来の成分が使われてい