ネット上(2chなど)では、薄毛治療でフィナステリドを服用すると女性化してしまうなどと言った都市伝説が生まれていますので、今回はその辺りを追求していこうと思います。
そもそも、フィナステリドとは何なのかという方はこちらを読んでみてください。
結論から申し上げますと、薄毛治療におけるフィナステリドの使用では女性化が起こる可能性は極めて低いです。
フィナステリドの働きは、テストステロンの阻害ではなく、テストステロンと結ぶつくと厄介な5αリダクターゼ(還元酵素)の阻害です。
よってフィナステリドを適量服用しても、女性化することは無いということです。
フィナステリドの副作用の報告では、前立腺肥大、前立腺がんの治療における高容量(フィナステリド5mg以上)の投与における副作用で6~19%の患者に女性化乳房が認められたとあります。(フィナステリド)
通常、薄毛治療におけるフィナステリドの服用量は1mgが上限とされています。
1mgの服用で女性化が起こるという報告はありませんので、噂話が大げさに伝わりこのような都市伝説が生まれた。もしくは服用量を守らずに5mg以上のフィナステリドを長期間に渡り摂取している場合に限ります。
ネット上では、このような薄毛に関する都市伝説的な話が多々ありますので、間違った情報に振り回されないようにしましょう。
明確なソースが出ているのなら別ですが、ほとんどが不明確な情報です。
もしも、AGA治療で女性化と関連付けられるものがあるとするならば、ミノキシジルタブレットの副作用によるむくみ、または体重の増加が原因だと思われます。(ミノキシジル)
しかし、このむくみは女性化しているわけではなく、ミノキシジルの作用で血管が拡張されることによる血圧のバランスが一時的にくずれて細胞組織に水が貯まった状態です。血圧のバランスが取れれば自然とむくみも治まります。
このことから、フィナステリドを用いた育毛をするなら、服用量をきちんと守ることが大切なことがわかります。
どちらにせよ薬による治療ですので、過剰な摂取をすれば異常が出るのは当然です。それが風邪薬だろうが、頭痛薬だろうが過剰摂取すれば違った作用は現れます。
そのあたりの知識をきちんとつけた上で薄毛の治療をしていきましょう。